アフィリエイトは甘くない。

 巷のネットビジネス界隈で、ネットを使って一攫千金になろう!と手を変え品を変え見ず知らずの人々に訴えかける広告が、スマホ画面を見ていれば飽きるほどに閲覧できますが、その中でもアフィリエイトは、昔からある「稼げると思って足を踏み入れ」て1円も稼げないうちにリタイアする人が続出する分野ではないかと思います。情報化社会の早くからパソコンに親しみ、その手軽さと危険性や難しさをよく知っている方々には、まず引っかからないとは思うのですが、何故かパソコンやインターネット環境に不慣れな人ほど、他の額に汗してコツコツ働いて賃金を得る働き方と真逆の世界がそこにあると幻想を抱きがちなのではないかと、自分を振り返っても思ってしまいます。

 最初は、そこまで期待せずに踏み込んだつもりであっても忙しい本職の合間を縫って残り少ない自由時間を費やしているうちに、それに見合った成果いえ!それ以上を求めるようになっていきました。それに加えてねずみ講のように、その業界で莫大な成果を出しているという触れ込みの人の塾にに入塾し安くない授業料を払っていれば、なおさらでした。アフィリエイトを行う為の土台作りまでは、手取り足取りいざなってくれるので、それほどの苦労をせずにスタート台までは、いけるのですが、そこからいざアフィリエイトの文章を作成するにあたっては、本当に自分に文才がないことの現実と向き合うしかありませんでした。たとえて言えば、富士山の7合目までは、ツアーバスのガイドさんが、案内してくれますが、頂上まで登ってご来光を見たければ、自分のこの2本の足を交互に動かすしか方法がないといったようなものです。

 結局、意気込んで1年近く取り組んではみましたが、集中力が続くのは最初の6か月程度で、それ以降は払った代償を取り戻したくて気力を振り絞って続けていたようなもので、そのころには精も魂も尽き果ててしまいました。しかも、最初の6か月というのはほとんど、アフィリエイトを始めるための土台作りのようなもので、ワードプレスというソフトでウェブサイトを作ったりといった”ワク”作りに明け暮れた日々でした。

 結局、残ったのはその頃に悪戦苦闘して身に着けたパソコンの基本的操作程度でした。それでも、
これだけ仕事にパソコン作業が侵入するようになってきたことを考えると全く無駄ではなかったのかなと今では思っています。